くしゃみや咳をした瞬間、意図せず尿が少しもれてしまい、「ヒヤッ」と焦った経験はありませんか?
あるいは、なんだか下腹部がぽっこりと出てきて、姿勢も崩れてきたように感じる…。
そうした女性特有の繊細な悩みは、誰にも相談できず、孤独に抱えてしまいがちですよね。
実は、それらの不調の根本的な原因は、「骨盤底筋(こつばんていきん)」という、体の奥深くにある筋肉の衰えにあるのかもしれません。
そして、この重要な筋肉に、的確にアプローチできるエクササイズとして今、ピラティスが大きな注目を集めています。
この記事では、そもそも骨盤底筋とは何なのか、そして、なぜピラティスがその骨盤底筋のケアにこれほどまでに効果的なのか、その理由と体の仕組みを、分かりやすく解説していきます。
「骨盤底筋」あなたの悩みと関係あるかも

「骨盤底筋」という言葉を最近よく耳にするようになった、という方も多いかもしれません。
しかし、それが一体どこにあって、私たちの体にどのような役割を果たしているのか、正確に理解している人はまだ少ないのが現状です。
実は、この骨盤底筋は、女性の健康と美しさを文字通り「底」から支えている非常に重要な筋肉なのです。
その衰えは、私たちが「年齢のせい」と諦めがちな様々な不調の引き金となります。
ここではまず、骨盤底筋の基本的な知識と、あなたの悩みがどう関係しているのかについて、探っていきましょう。
くしゃみでヒヤッ…は年齢のせい?
咳やくしゃみをした時、大笑いした時、重いものを持ち上げた時。
ほんの少し、尿がもれてしまう「尿もれ(尿失禁)」の経験。
これは、決して珍しいことではなく、多くの成人女性が経験する悩みです。
「もう年だから仕方ない」「出産したから、みんなそうなんだ」と、諦めてしまってはいませんか。
しかし、これは単なる加齢現象ではなく「骨盤底筋の筋力低下」という明確な原因があって起こる症状と言われています。
つまり、原因がはっきりしているということは、適切なケアを行うことで、改善できる可能性があるということ。
年齢や出産のせいだと諦める前に、まずは自分の体の中で何が起きているのかを正しく知ることが、改善への第一歩となります。
そもそも骨盤底筋ってどこの筋肉?
骨盤底筋は、その名の通り骨盤の底に位置しハンモックのように内臓(膀胱や子宮、直腸など)を支えている複数の筋肉の集まり(骨盤底筋群)とされています。
場所としては、体の前面にある恥骨から後面にある尾骨(びこつ)、そして左右の坐骨(ざこつ)を結ぶひし形のエリアに広がっています。
この筋肉は、内臓が下に落ちないように支えるという重要な役割の他に尿道や膣、肛門をキュッと締めることで、排尿や排便をコントロールするという蛇口のような働きも担っています。
普段、私たちが意識することなくトイレを我慢できているのは、この骨盤底筋が、24時間健気に働き続けてくれているおかげなのです。
まさに、体の土台を陰で支える縁の下の力持ちと言える存在なのです。
引用:魅力のマシンピラティス!クチコミトップクラス【DEP】
出産や加齢、姿勢で衰える筋肉
この重要な骨盤底筋ですが、残念ながらいくつかの要因によって、ダメージを受けたり、衰えたりしやすい非常に繊細な筋肉でもあります。
最大の要因は、妊娠と出産と言われています。
妊娠中は、大きくなる子宮を長時間支え続け出産時には、赤ちゃんが通るために大きく引き伸ばされるため、大きなダメージを受けます。
加齢に伴い全身の筋肉量が自然と減少していく中で、骨盤底筋も例外ではありません。
さらに、見過ごされがちなのが、日々の「姿勢」の影響なのです。
猫背や反り腰といった悪い姿勢は、骨盤の歪みを引き起こし骨盤底筋に常に不必要な負担をかけ続けます。
これらの要因が重なることで、骨盤底筋は徐々にその弾力性を失い緩んだ状態になってしまうと考えられています。
なぜピラティスは骨盤底筋に良いの?

骨盤底筋の重要性と、その衰えやすさについて、ご理解いただけたかと思います。
では、数あるエクササイズの中で、なぜ特に「ピラティス」が、この繊細な筋肉のケアに、これほどまでに推奨されるのでしょうか。
その理由は、ピラティスが、体の表面的な大きな筋肉(アウターマッスル)ではなく、体の深層部にある、姿勢を維持するための筋肉(インナーマッスル)に、集中的にアプローチするメソッドだからです。
そして、骨盤底筋は、まさにそのインナーマッスルの中心的な一部なのです。
体の土台「インナーマッスル」を鍛える
私たちの体を、家に例えてみましょう。
腕や足の大きな筋肉が、家の外観を飾る壁や柱だとすれば、「インナーマッスル」は、その家全体を支える目には見えない「基礎」や「土台」の部分にあたります。
この土台がグラグラでは、どんなに立派な柱もその役割を果たすことはできません。
ピラティスは、この最も重要な「土台」であるインナーマッスルを集中的に鍛えることを目的としています。
腹部の最も深層にある「腹横筋」、背骨に沿って存在する「多裂筋」、そして呼吸を司る「横隔膜」。
これらのインナーマッスルを協調して働かせることで、体の中心に、天然のコルセットのような安定した軸を作り上げていくと言われています。
骨盤底筋もインナーマッスルの一部
そして、ここが最も重要なポイントとなります。
先ほどご紹介したインナーマッスル(腹横筋、多裂筋、横隔膜)に、今回テーマとなっている「骨盤底筋」を加えた4つの筋肉は、互いに連携して体幹(胴体部分)を安定させる一つのユニットとして機能していると考えられています。
これらは、まとめて「インナーユニット」とも呼ばれます。
つまり骨盤底筋は、決して単独で存在しているわけではなく、お腹周りの深層筋と、深く連携しているのです。
ピラティスがインナーマッスルを鍛えるエクササイズであるということは、すなわちピラティスを行うことで、骨盤底筋も必然的に、そして効果的に鍛えられる可能性があるということを意味します。
この理論的な繋がりこそが、ピラティスが骨盤底筋に良いと言われる最大の根拠なのです。

引用:産後ダイエット専門オンラインジム【mamaトレ】
表面ではなく深層からアプローチ
一般的な筋力トレーニングの多くは、体の表面にある、大きくてパワフルな「アウターマッスル」を鍛えることに主眼が置かれています。
もちろん、それも健康な体を作る上で重要ですが、骨盤底筋のような体の奥深くにある繊細なインナーマッスルを直接的に鍛えることは困難です。
むしろ、間違ったフォームで腹筋運動などを行うと腹圧が過剰に骨盤底筋にかかり、かえってダメージを与えてしまうリスクさえあると言われています。
その点、ピラティスは、常に体の深層部を意識しながらゆっくりと正確に体を動かすことを求めます。
力任せに体を動かすのではなく、体の内側から骨一本一本をコントロールするような繊細な感覚を養っていきます。
この「深層へのアプローチ」こそが、繊細な骨盤底筋を安全かつ効果的にケアするための最も理想的な方法と言えるのです。
ピラティスが骨盤底筋に効く仕組み

ピラティスが、理論的に骨盤底筋と深く関係していることは、ご理解いただけたかと思います。
では次にピラティスは、「具体的に、どのようにして」骨盤底筋に働きかけるのでしょうか。
その秘密は、ピラティス独自の特徴である「呼吸法」と「動きの質」に隠されています。
ここでは、ピラティスが骨盤底筋に効くとされる三つの具体的な仕組みについて、詳しく見ていきましょう。
このメカニズムを知ることで、ピラティスの一つ一つの動きが、いかに合理的に設計されているかが分かります。
特有の「呼吸法」で内側から動かす
ピラティスの全ての動きの土台となるのが、「胸式呼吸」という、独特の呼吸法です。
鼻から息を吸ってろっ骨を大きく広げ、口から細く長く息を吐きながらお腹を薄くしていきます。
この呼吸を繰り返すことで、呼吸を司る「横隔膜」と、骨盤の底にある「骨盤底筋」が、まるでシーソーのように連動して上下に動くと考えられています。
息を吸うと横隔膜が下がり、骨盤底筋は自然に少し緩みます。
そして、息を吐くと横隔膜が上がり、骨盤底筋は引き上げられるように自然に収縮します。
つまり、ピラティスの呼吸法を正しく行うだけで、私たちは、意識しなくても骨盤底筋を内側からポンプのように動かし鍛えることができると言われています。
この呼吸と連動した、自然な収縮と弛緩の繰り返しが、骨盤底筋の弾力としなやかさを取り戻す最初のステップとなります。
常に「体幹」を意識する動き
ピラティスのエクササイズは、手や足を動かす時でさえ常にお腹や背中といった「体幹(パワーハウス)」を安定させることを、最優先に考えます。
この「体幹を安定させる」という意識が、結果として骨盤底筋を常に使い続けることに繋がると言われています。
例えば、仰向けで脚を上げる、というシンプルな動き一つをとってもピラティスでは、腰が反ったりお腹がポコッと膨らんだりしないように常にインナーユニット(腹横筋や骨盤底筋など)を働かせ続け骨盤を安定させたまま脚をコントロールすることを求められます。
つまり、ピラティスのエクササイズ中は、四六時中、骨盤底筋が「オン」の状態になっていると言っても過言ではありません。
この持続的な刺激が、骨盤底筋の筋力と持久力を着実に向上させていくと考えられています。

引用:パーソナルマシンピラティスSAKURA
骨盤を正しい位置に整える効果
骨盤底筋は、その名の通り、「骨盤」の底に張り巡らされています。
ということは、その土台となる骨盤自体が、前や後ろに傾いていたり、左右に歪んでいたりすれば、骨盤底筋も正常に機能することができません。
ピラティスには、この骨盤の歪みを整えニュートラルな(最も機能的な)ポジションへと導く効果があると言われています。
背骨一つ一つの柔軟性を高め、骨盤周りの筋肉のバランスを整えるエクササイズを通じて、長年の癖によって歪んでしまった骨盤を、本来あるべき正しい位置へとリセットしていきます。
土台である骨盤が安定することで、初めてその上に乗っている骨盤底筋も本来のパフォーマンスを発揮できるようになると考えられています。
ピラティスは、まさに家のリフォームのように土台から歪みを正してくれるのです。
ピラティスで骨盤底筋をケアする効果

ピラティスを続け、骨盤底筋が本来の機能を取り戻し始めると、私たちの体には、どのような嬉しい変化が訪れるのでしょうか。
それは、尿もれといった直接的な悩みの改善だけでなく、美容面や将来の健康を見据えた上でも非常に多くのポジティブな効果が期待できます。
ここでは、ピラティスで骨盤底筋をケアすることで得られると言われる代表的な三つの効果についてご紹介します。
これらの効果を知れば、ピラティスが、いかに女性の生涯にわたって心強い味方となり得るかが分かるはずです。
気になる悩みの根本的な改善へ
骨盤底筋の機能が向上することで、まず期待できるのが、尿もれや頻尿、骨盤臓器脱(子宮などが下がってくる感覚)といった、繊細な悩みの根本的な改善と言われています。
これまで緩んでいた「蛇口」を自分の意思で、再びキュッと締められるようになります。
この感覚は、日常生活における安心感と自信を取り戻す上で何物にも代えがたいものとなります。
骨盤底筋は、膣周りの筋肉とも連動しているため鍛えることで性的機能の向上や産後の回復を助ける効果も期待できると言われています。
これらの悩みは、表面的な対処ではなく原因となっている筋肉そのものにアプローチすることで、初めて根本的な解決へと向かう可能性があります。
ピラティスは、そのための最も安全で効果的な道筋を示してくれると考えられています。
ぽっこりお腹と姿勢が美しくなる
骨盤底筋は、下から内臓を支える、網のような存在とされています。
この網が緩んでしまえば、その上に乗っている内臓は、重力に負けて下垂し下腹部がぽっこりと出てきてしまいます。
ピラティスで骨盤底筋を鍛え、この網を再び引き締めることで、下がっていた内臓が、本来あるべき正しい位置へと持ち上げられると言われています。
これにより、食事制限では解消できなかったぽっこりお腹が、内側からスッキリと凹んでいく可能性があります。
さらに、骨盤底筋と連動しているインナーマッスルが強化されることで、体の軸が安定し自然と背筋が伸びた美しい姿勢が手に入ります。
骨盤底筋のケアは、健康上の悩みを解決するだけでなく、女性らしいしなやかで美しいボディラインをもたらしてくれると考えられています。

引用:動きやすさと着心地で毎日に寄り添う【LEANY】
将来のトラブルを予防する力
今はまだ、尿もれなどの深刻な悩みがなくても骨盤底筋は、何もしなければ、加齢と共に確実に衰えていくと言われています。
特に、女性は閉経後、女性ホルモンの減少に伴い骨盤底筋の筋力低下が加速することが知られています。
将来、より深刻な骨盤臓器脱や尿失禁に悩まされないためにも若いうちから骨盤底筋をケアする習慣を持っておくことは、非常に重要と考えられています。
ピラティスを続けることは、単に現在の不調を改善するだけでなく5年後、10年後の自分の健康と日々の暮らしの質を守るための最高の「予防」であり、「自己投資」と言えるでしょう。
自分の体を、生涯にわたって健やかにそして快適に使い続けていくために。
ピラティスは、そのための知恵と力をあなたに与えてくれます。
ピラティスで骨盤底筋の悩みを解決へ

ここまで、ピラティスが骨盤底筋にもたらす素晴らしい効果について解説してきました。
「さっそく、自分でも始めてみたい!」と感じた方も多いかもしれません。
しかし、その一方で、この繊細な悩みをどうやって解決していけば良いのか、戸惑いや不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、骨盤底筋のケアをより安全に、そして確実な結果へと繋げるための大切な考え方についてお伝えします。
自己流ケアの難しさとリスク
骨盤底筋は、体の奥深くにあり普段の生活では意識しにくい筋肉です。
そのため、インターネットや本で見つけた情報だけを頼りに自己流でトレーニングを行うのは、実は非常に難易度が高いと言われています。
間違った方法で力を入れてしまうと、本来使うべき骨盤底筋ではなく、お尻や太ももといった、外側の筋肉ばかりを使ってしまい、効果が得られないことも。
さらに、先述の通り、腹筋運動のように、過度な腹圧をかけてしまうと、かえって骨盤底筋にダメージを与え、症状を悪化させてしまうリスクさえあると言われています。
効果が出ないばかりか、逆効果になってしまう可能性もあります。
それが、骨盤底筋ケアの、自己流で行うことの難しさと怖さなのです。
デリケートな悩みだからこそ
尿もれや、それに伴う下着の悩みなど、骨盤底筋に関するトラブルは、非常に繊細で、親しい友人や家族にさえ、なかなか相談しにくいものです。
孤独に悩み、インターネットで情報を検索しては、さらに不安を募らせてしまう…。
そんな悪循環に陥っている方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、あなたが抱えているその悩みは、決して恥ずかしいことではありません。
多くの女性が経験するごく自然な体の変化なのです。
そして、最も大切なのは、その繊細な悩みだからこそ孤独に抱え込まず、正しい知識を持った信頼できる場所に相談するということなのです。
あなたの悩みを真摯に受け止め、解決へと導いてくれる存在が、必ずいます。

引用:スポーツウェア通販LITHEE(リジー)
指導者と行うピラティスという選択
もし、あなたが骨盤底筋の悩みを本気で、そして根本から改善したいと願うなら。
自己流で遠回りするのではなく専門的な知識を持った指導者の下で、ピラティスを始めることをお勧めします。
経験豊富な指導者は、あなたの体の状態を正確に見極め今のあなたに本当に必要な正しい骨盤底筋へのアプローチ丁寧に教えてくれます。
「これで合っているのかな?」という不安から解放され安心してエクササイズに集中できる環境が得られます。
グループレッスンでも、一人ひとりの動きをしっかりと見て、的確なアドバイスをくれるスタジオを選ぶことが重要です。
繊細な悩みだからこそ専門的な知識を持つ指導者の力を借りること。
それが、安全かつ最短距離で、あなたが望む結果へとたどり着くための最も賢明な選択なのです。
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ピラティスでしなやかな骨盤底筋へ
この記事では、多くの女性が抱える繊細な悩みの原因である「骨盤底筋」と、その効果的なケア方法としての「ピラティス」について、その理由と仕組みを詳しく解説してきました。
ピラティスは、特有の呼吸法と、体幹を意識した動きを通じて体の奥深くにある骨盤底筋に安全かつ効果的にアプローチできる非常に優れたメソッドと言われています。
それは、単に悩みを改善するだけでなく、美しい姿勢や将来の健康を守る力をもあなたに与えてくれると考えられています。
もう、「年齢のせいだから」と孤独に悩みを抱え込む必要はありません。
正しい知識を身につけ適切なケアを始めることで、あなたの体は、必ず応えてくれます。
ピラティスで、内側からしなやかに、そして健やかに輝く、新しい自分に出会ってみませんか。
