在宅勤務が当たり前になった今、「最近太ったかも」「体が重い」と感じている方は多いのではないでしょうか?
通勤がなくなり一日中家にいることで、気づけば運動不足に陥っているのが現実です。
実際に在宅ワーカーの多くが体重増加や体力低下を実感しており、特に女性では深刻な悩みとなっています。
しかし、運動不足解消は工夫次第で自宅でも十分に可能であることが広く知られています。
大切なのは、忙しい在宅勤務の合間でも続けられる効果的な方法を見つけること。
この記事では、マンションでも音を気にせず実践できる静かな運動から、仕事中にこっそりできる「ながら運動」まで、厳選した12の方法をご紹介し、あなたの健康的で快適な在宅ワークライフを送ることができます。
在宅勤務で運動不足になる3つの理由

在宅勤務により運動不足が深刻化する背景には、ライフスタイルの根本的な変化があります。
従来のオフィス勤務と比較して、日常的な身体活動が大幅に減少しているのが現状です。
運動不足の原因を正しく理解することで、効果的な対策を講じることができます。
通勤で消えた日常の歩数
オフィス勤務時代には、通勤だけで一日の推奨歩数の大部分を稼いでいました。
駅までの徒歩、階段の昇降、電車内での立ち時間など、意識せずに行っていた活動が消失しています。
平均的なサラリーマンの通勤による歩数は約3000歩とされており、往復で6000歩にもなります。
これは成人女性の一日推奨歩数8000歩の約75%に相当する数値です。
在宅勤務では朝起きてから夜寝るまで、ほとんど歩かない日も珍しくありません。
さらに、通勤時間がなくなったことで朝の準備時間が短縮され、身支度による軽い運動も減少しています。
このような日常的な活動量の激減が、基礎代謝の低下と体重増加の直接的な原因となっています。
長時間同じ姿勢での作業
在宅勤務では、オフィスでの会議室移動や同僚との会話による立ち上がりの機会が激減します。
一日中同じ椅子に座り続ける時間が大幅に増加し、筋肉の使用頻度が著しく低下しています。
同じ姿勢を長時間続けることで、下半身の筋肉が硬直し、血流が悪化します。
特に太ももの裏側やふくらはぎの筋肉は、座位姿勢では十分に働かず、筋力低下が進行します。
また、デスク環境がオフィスほど整備されていない場合、不適切な姿勢での作業が続き、体幹筋の機能低下も招きます。
エコノミークラス症候群のリスクも高まり、むくみや冷え性の悪化にもつながります。
長時間の座位は消費カロリーを大幅に減少させ、1時間座り続けることで約47キロカロリーしか消費されません。
外出機会の激減と活動量低下
在宅勤務により、ランチタイムの外食や買い物などの外出機会が大幅に減少します。
以前は昼休みに近くのレストランまで歩いたり、仕事帰りにショッピングを楽しんだりしていた活動がなくなりました。
休日も外出を控える傾向が強まり、一週間を通じて屋外での活動がほとんどない状況も珍しくありません。
外出機会の減少は、単純な歩数減少だけでなく、日光浴不足による体内時計の乱れも引き起こします。
セロトニンの分泌が減少し、気分の落ち込みや食欲の乱れにもつながります。
また、外出時の服装への意識も低下し、体型変化への自覚が遅れがちになります。
宅配サービスの利用増加により、買い物という日常的な運動機会も失われ、総合的な活動量が著しく低下しています。

運動不足が招く心身への悪影響

運動不足は単なる体重増加だけでなく、心身の健康に多角的な悪影響を与えます。
特に在宅勤務による急激なライフスタイルの変化は、短期間で様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
早期の対策により、これらの問題を予防・改善することが重要です。
体重増加とメタボリスク
運動不足による最も顕著な影響は体重増加です。基礎代謝の低下と消費カロリーの減少により、従来と同じ食事量でもエネルギー収支がプラスに転じます。
特に内臓脂肪の蓄積が進みやすく、見た目の変化以上に健康リスクが高まります。
内臓脂肪は皮下脂肪と比較して代謝活動が活発で、炎症性物質を分泌します。
これにより血糖値の上昇、血圧の上昇、中性脂肪の増加などメタボリックシンドロームの兆候が現れやすくなります。
若い女性でも、運動不足が続くことで将来的な生活習慣病のリスクが大幅に上昇します。
また、筋肉量の減少により基礎代謝がさらに低下し、太りやすく痩せにくい体質へと変化していきます。
食事制限だけのダイエットでは筋肉量の減少が加速し、リバウンドしやすい状況を作り出します。

筋力低下と血流悪化
運動不足により、全身の筋力が段階的に低下します。
特に抗重力筋と呼ばれる姿勢維持に必要な筋群の衰えが顕著に現れます。
下半身の大きな筋肉である大腿四頭筋や大殿筋の筋力低下により、階段昇降や長時間の歩行が困難になります。
上半身では、背筋や腹筋の筋力低下により姿勢の悪化が進行します。筋肉のポンプ機能が低下することで血液循環が悪化し、冷え性やむくみが慢性化します。
特に下肢の血流悪化は深刻で、静脈血栓症のリスクも高まります。血流の悪化は肌の新陳代謝にも影響し、肌荒れやくすみの原因にもなります。
また、脳への血流不足により集中力の低下や疲労感の増大も招きます。
筋力低下は転倒リスクを高め、若い世代でも日常生活動作に支障をきたす可能性があります。
肩こり・腰痛などの不調
長時間のデスクワークと運動不足の組み合わせにより、慢性的な肩こりや腰痛が発生します。
首から肩にかけての僧帽筋の緊張が持続し、頭痛や眼精疲労も併発しやすくなります。
腰部では、腸腰筋の短縮と臀筋の筋力低下により腰椎への負担が増大します。
座位姿勢での骨盤の後傾により、腰椎の正常なカーブが失われ、椎間板への圧迫が強まります。
これらの筋骨格系の問題は、睡眠の質の低下や気分の悪化にもつながります。慢性痛により交感神経が優位になり、ストレスホルモンの分泌が増加します。
結果として、食欲の異常や体重増加の悪循環を引き起こします。また、痛みによる活動制限がさらなる運動不足を招き、症状が悪化する負のスパイラルに陥りやすくなります。
適切な運動により筋肉の柔軟性と筋力のバランスを回復させることが、これらの症状改善の鍵となります。

自宅で簡単!静音系有酸素運動

在宅勤務中でも実践できる有酸素運動は、カロリー消費と心肺機能の向上に効果的です。
マンションやアパートでも近隣に迷惑をかけない静音性の高い運動を選ぶことが重要です。
短時間でも継続することで、運動不足解消と体重管理に大きな効果が期待できます。
その場足踏み&マーチング
その場足踏みは最もシンプルで効果的な有酸素運動の一つです。
テレビを見ながらでも実践でき、時間や場所を選びません。基本の足踏みから始めて、太ももを高く上げるハイニーマーチングに発展させることで運動強度を調整できます。
1分間に120~140回のペースで行うことで、軽いジョギング程度の運動効果が得られます。
腕を大きく振ることで上半身の筋肉も同時に使用でき、全身運動として効果が高まります。
足踏みの際は、つま先から着地し、かかとを最後に下ろすことで膝への負担を軽減できます。
10分間の足踏みで約50~70キロカロリーを消費し、週3回実践することで月間約600~900キロカロリーの消費が可能です。
音楽に合わせて行うことでリズム感が生まれ、楽しみながら継続できます。
マーチング動作は股関節の柔軟性向上にも効果的で、デスクワークで硬くなった筋肉をほぐす効果もあります。
階段昇降でカロリー消費
自宅に階段がある場合、階段昇降は非常に効率的な有酸素運動となります。
階段昇降は平地歩行の約3倍のカロリーを消費し、下半身の筋力強化にも効果的です。
上りでは大腿四頭筋と大殿筋を強化し、下りでは筋肉の伸張性収縮により筋持久力が向上します。
5分間の階段昇降で約40~60キロカロリーを消費でき、短時間でも高い運動効果が得られます。
昇降の際は手すりを軽く握り、安全性を確保しながら実施します。
一段ずつしっかりと足を置き、急がずに一定のペースを保つことが重要です。
階段がない場合は、踏み台昇降用のステップ台を活用することも可能です。
高さ15~20センチの台を使用し、右足から上がって右足から下りる、左足から上がって左足から下りるという動作を交互に繰り返します。
階段昇降は心拍数を効率的に上昇させ、心肺機能の向上に大きく貢献します。

ダンス系エクササイズ動画
オンライン動画を活用したダンスエクササイズは、楽しみながら有酸素運動を継続できる優れた方法です。
音楽に合わせて体を動かすことで、運動への心理的なハードルを下げ、継続率を高めます。
15~30分の動画を週3回実践することで、月間約1200~2400キロカロリーの消費が可能です。
ダンス動作は全身の協調性を向上させ、日常生活での動作の質も改善します。
初心者向けの低インパクトある動作から上級者向けの高強度な動作まで、自分のレベルに合わせて選択できます。
特に韓国系のダンスエクササイズやズンバなどは、下半身の動きが多く、ヒップアップ効果も期待できます。
動画の利点は、正しいフォームを視覚的に確認でき、インストラクターの指導を受けながら実践できることです。
様々なジャンルの音楽に合わせることで飽きることなく継続でき、ストレス発散効果も高まります。
ダンスは有酸素運動でありながら、リズム感や表現力も養える総合的なエクササイズです。

短時間で効果的な筋トレメニュー

筋力トレーニングは基礎代謝の向上と体型維持に不可欠です。
自宅で器具を使わずに実践できる自重トレーニングでも、正しいフォームで継続することで十分な効果が得られます。
短時間で効率的に全身を鍛えるメニューを組み合わせることが成功の鍵となります。
スクワットで下半身強化
スクワットは下半身の大きな筋群を同時に鍛える最も効果的な運動の一つです。
大腿四頭筋、ハムストリングス、大殿筋を主に使用し、体幹筋群も同時に強化されます。
正しいフォームでは、足を肩幅に開き、つま先をやや外側に向けます。
椅子に座るようにお尻を後ろに突き出しながら膝を曲げ、太ももが床と平行になるまで下ろします。
膝がつま先より前に出ないよう注意し、背筋を伸ばした状態を保ちます。初心者は10回×3セットから始め、慣れてきたら回数を増やします。
スクワット10回で約10キロカロリーを消費し、筋肉量の増加により基礎代謝も向上します。
バリエーションとして、ワイドスクワットやシングルレッグスクワットも効果的です。
スクワットは日常生活の立ち上がり動作を強化し、階段昇降や歩行能力の向上にも直結します。
週3回の実践で、約1ヶ月後から筋力向上と太もものトーンアップ効果を実感できます。
プランクでコア筋力アップ
プランクは体幹を中心とした全身の筋力を向上させる等尺性運動です。腹筋、背筋、肩周りの筋肉を同時に強化し、姿勢改善に大きな効果をもたらします。
基本姿勢では、うつ伏せから肘と前腕、つま先で体を支え、頭からかかとまでを一直線に保ちます。
お尻が上がりすぎたり下がりすぎたりしないよう、鏡で確認しながら実施します。
呼吸は止めずに自然に続け、腹筋に力を入れ続けます。初心者は20秒×3セットから始め、徐々に時間を延ばします。
60秒のプランクで約5キロカロリーを消費し、継続することで体幹の安定性が大幅に向上します。
サイドプランクやプランクアップなどのバリエーションにより、異なる角度から筋肉を刺激できます。
プランクは腰痛の予防と改善にも効果的で、デスクワーク中の姿勢維持能力を高めます。
毎日継続することで、2週間程度で姿勢の改善を実感できるようになります。
体幹筋力の向上は、あらゆる動作の基盤となり、日常生活の質を大幅に向上させます。

壁腕立て伏せで上半身トレ
壁腕立て伏せは、通常の腕立て伏せが困難な方でも安全に上半身を鍛えられる優れた運動です。
大胸筋、三角筋前部、上腕三頭筋を主に使用し、姿勢維持のための体幹筋群も同時に強化されます。
壁から腕の長さ分離れて立ち、両手を肩幅に開いて壁につけます。肘を曲げて胸を壁に近づけ、再び押し戻す動作を繰り返します。
体を一直線に保ち、腰が反らないよう注意します。壁との距離を調整することで運動強度を変更でき、初心者でも無理なく実践できます。
15回×3セットで約15キロカロリーを消費し、継続することで上半身の筋力とトーンが向上します。
慣れてきたら膝つき腕立て伏せや通常の腕立て伏せへと段階的にレベルアップできます。
壁腕立て伏せは肩こりの改善にも効果的で、デスクワークで前かがみになりがちな姿勢を矯正します。
週3回の実践で、1ヶ月後には二の腕のたるみ改善と肩周りの筋力向上を実感できます。
上半身の筋力向上は、日常生活での物の持ち運びや長時間のデスクワークを楽にします。

仕事中にできるながら運動習慣

在宅勤務中でも効率的に運動を取り入れることで、一日の総活動量を増加させることができます。
仕事の合間に実践できる簡単な運動は、集中力の向上と疲労軽減にも効果的です。継続することで大きな健康効果が期待できます。
デスクでできる座りながら筋トレ
デスクワーク中でも椅子に座ったまま実践できる筋トレは、時間効率が高く継続しやすい運動です。
椅子の背もたれに手をついた状態でのチェアディップスは、上腕三頭筋を効果的に鍛えます。
座った状態での足上げ運動は、腹筋と股関節屈筋群を強化し、デスクワークで弱化しやすい筋肉を補強できます。
両足を床から浮かせて10秒間保持する動作を10回繰り返すことで、約20キロカロリーを消費します。
肩甲骨を寄せる動作は、猫背姿勢の改善に効果的で、1時間に5回程度実施することで肩こりを予防できます。
椅子に浅く座り、背筋を伸ばした状態での太もも上げ運動は、腸腰筋の強化に効果的です。
これらの運動は会議中でも目立たずに実践でき、一日の累積効果は大きなものとなります。
定期的に実施することで、長時間の座位による筋力低下を防ぎ、姿勢の改善と疲労軽減を実現できます。
デスクでの筋トレは、仕事の効率性を損なうことなく健康維持ができる理想的な方法です。
休憩時間の簡単ストレッチ
休憩時間の効果的なストレッチは、筋肉の緊張をほぐし、血流を改善する重要な要素です。
首周りのストレッチでは、ゆっくりと首を左右に倒し、僧帽筋の緊張を和らげます。
肩回しは前後に大きく10回ずつ行い、肩甲骨周りの可動域を改善します。座位での脊椎ねじり運動は、腰部の緊張をほぐし、内臓機能の活性化にも効果的です。
両手を頭上に伸ばすストレッチは、肋間筋を伸ばし、呼吸機能を改善します。足首の回旋運動は、下肢の血流を促進し、むくみの予防になります。
各ストレッチを30秒間保持し、呼吸を深く続けることで副交感神経が活性化され、リラックス効果も得られます。
5分間のストレッチで約10キロカロリーを消費し、疲労回復と集中力の向上に貢献します。
ストレッチは筋肉の柔軟性を維持し、怪我の予防にも重要な役割を果たします。
定期的なストレッチにより、慢性的な肩こりや腰痛の改善が期待でき、一日の終わりの疲労感も軽減されます。
オンラインフィットネス活用法
オンラインフィットネスは、在宅勤務者にとって最も効率的で継続しやすい運動方法の一つです。
プロのインストラクターによる指導を自宅で受けることができ、正しいフォームでの運動が可能になります。
ライブレッスンでは他の参加者と一緒に運動することで、モチベーションの維持が容易になります。
録画レッスンは自分の都合に合わせて実施でき、忙しい在宅勤務のスケジュールにも柔軟に対応できます。
ヨガ、ピラティス、筋トレ、ダンスなど多様なプログラムから選択でき、飽きることなく継続できます。
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スマートフォンやタブレットでの参加も可能で、場所を選ばず実践できます。
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定期的な参加により、体力向上と体型維持を効率的に実現できます。
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在宅勤務でも運動不足解消まとめ
在宅勤務による運動不足は、適切な対策により効果的に解消できます。
日常の中に簡単な運動を取り入れることで、健康的な体型を維持しながら快適な在宅ワークライフを送ることができます。
紹介した12の方法を組み合わせて実践し、継続的な健康管理を心がけましょう。
運動習慣の確立により、仕事の効率性向上と心身の健康維持を同時に実現できます。