「もう少し胸にボリュームがあったら…」そう感じたときに、体重を増やせばバストアップするかもと期待したことはありませんか?
実際に、体重が増えると胸のサイズに変化を感じる人もいます。
しかし、ただ5キロ太るだけで、思い描いたバストが手に入るわけではないのが現実です。
体脂肪にはつきやすい順番があり、都合よく胸から太るとは限りません。
むしろ、お腹や顔周りなど、気になるところにお肉がついてしまうことも少なくありません。
この記事では、5キロ太ると胸にどのような変化が起こるのか、そしてなぜ胸だけを大きくするのが難しいのかを解説します。
さらに、体重増加に頼らず健やかで魅力的なバストラインを育てるための具体的な習慣もご紹介します。
5キロ太ると胸は本当に大きくなる?

「5キロ太ると胸が大きくなる」という話は、多くの女性が一度は耳にしたことがあるかもしれません。
体重が増えれば、バストサイズもアップするのではないかという期待感を抱きます。
しかし、現実はそう単純ではありません。
確かに体重の増加はバストサイズに影響を与える要素の一つですが、その変化の仕方には個人差が大きく、誰もが同じ結果になるわけではないのです。
誰もが抱くバストアップの期待
「あと1カップ大きかったら、もっと洋服がおしゃれに着こなせるのに」と感じたり「ダイエットで胸から痩せてしまって悲しい」という経験があったり、バストに関する悩みは尽きないものです。
だからこそ、「太れば胸が大きくなる」という言葉には、つい期待を寄せてしまいます。
もし体重を増やすだけで、気になる部分はそのままで胸だけがサイズアップするならこれほど嬉しいことはないでしょう。
特に、無理な食事制限などでバストが小さくなったと感じている人にとっては、体重を増やすことがバストを取り戻すための簡単な方法に思えるかもしれません。
しかし、その期待の裏には、体の仕組みという現実が隠されています。
ただ体重計の数字を増やすだけでは、思い通りのボディラインを手に入れるのは難しいもの。
この期待と現実のギャップを理解することが、望ましいバストへの第一歩となります。
体重増加とバストサイズの仕組み
バストが何でできているかご存知でしょうか。
バストの大部分は脂肪組織、そして残りが乳腺組織で構成されています。
この構造を理解すると、体重増加とバストサイズの関係が見えてきます。
体重が増える、つまり体脂肪が増加すると、バストの大部分を占める脂肪組織も当然大きくなります。
これが「太ると胸が大きくなる」と言われる主な理由です。
体に蓄えられる脂肪が増える分バストにも脂肪がつき、結果としてサイズアップに繋がるという仕組みになっています。
ただし、重要なのは乳腺組織の量です。
乳腺の発達度合いには個人差が大きくこの乳腺を守るように脂肪がつくため、もともと乳腺が発達している人の方が、体重増加時にバストアップを感じやすい傾向にあります。
つまり、体重が増えたからといって、誰もが同じように胸が大きくなるわけではないのです。
引用:バストアップ専門サロン発ナイトブラ【PG-Bra】
脂肪がつく体の順番の基本
体脂肪が増えるとき、どの部位からついていくかには、実は一般的な傾向があります。
これは体質によって異なりますが、多くの人に共通する順番が存在します。
一般的に、脂肪はお尻や太ももといった下半身、次いで腰回りやお腹、そして背中、腕、顔といった上半身へ、という流れでつくと言われています。
胸に脂肪がつくのは、比較的後の段階になることが多いとされています。
もちろん、これはあくまで一般的な傾向であり、遺伝や体質によって順番は前後します。
「下半身は細いのに、お腹周りから太る」という人もいれば、「顔や腕にすぐにお肉がつく」という人もいます。
確かなのは、「胸から優先的に脂肪がつく」という都合のよい順番は、基本的には期待できないということです。
体重5キロ増で胸に起こる変化

では、実際に体重が5キロ増えた場合、胸にはどのような変化が訪れるのでしょうか。
多くの人が期待するのは、カップサイズが上がることです。
しかし、その変化は脂肪のつき方によって大きく異なります。
ただサイズが大きくなるだけでなくバスト全体の見た目やハリにも影響が及ぶため、胸以外の部位にどのような変化が現れるのかも知っておくことが大切です。
期待できるカップ数の変化
体重が5キロ増えたからといって、必ずしもカップ数が1つ上がるとは限りません。
一般的に、バストサイズは体重の増減に比例して変化する傾向がありますが、その度合いは人それぞれです。
例えば、もともと痩せ型で体に脂肪が少ない人は、5キロの増加でもバストへの変化を実感しやすいかもしれません。
一方で、すでに標準的な体型の人では、同じ5キロ増でも変化が緩やかなこともあります。
注意したいのは、アンダーバストも一緒に大きくなる可能性が高い点です。
カップ数はトップバストとアンダーバストの差で決まるため、両方が同じようにサイズアップした場合、カップ数が変わらないという結果も十分に考えられます。
背中や脇にも脂肪がつくことで、アンダーサイズが大きくなり、結果的にカップの大きさはそのまま、というケースは少なくありません。
バストの見た目はどう変わるか
体重増加によるバストの変化は、カップ数だけではありません。
見た目にもいくつかの変化が現れます。
脂肪が増えることで、バスト全体がふっくらとし、ボリューム感が増します。
デコルテ(胸元)にもお肉がつき、以前よりも丸みを帯びた、女性らしいシルエットになる可能性があります。
しかし、良い変化ばかりとは限りません。
急激な体重増加は、皮膚の伸びに繋がり、バストのハリが失われる原因にもなり得ます。
皮膚が脂肪の増加についていけず妊娠線のような線ができてしまうことも。
バストを支えるクーパー靭帯に負担がかかり、バストが垂れ下がる「下垂」を引き起こすリスクも高まります。
せっかくサイズアップしても形が崩れてしまっては元も子もありません。
ただ大きくなるのではなく、魅力的な形を保てるかどうかが重要なのです。
胸より先に脂肪がつく部位
多くの人は、5キロ太ると胸よりも先に他の部位に脂肪がついてきます。
前述の通り、脂肪がつく順番には個人差がありますが、多くの女性が実感するのが「お腹周り」「腰回り」「お尻」「太もも」といった、いわゆる下半身や体幹部分です。
普段履いているパンツやスカートがきつくなったり、下着の上にお肉が乗るようになったり、といった変化が先に現れることが多いもの。
意外と気になるのが「背中」や「二の腕」です。
自分では見えにくい部分ですが、ブラジャーのストラップ周りや脇の下に脂肪がつきやすく、後ろ姿の印象を大きく左右します。
顔周りや顎下に脂肪がついて、フェイスラインがぼんやりとして見えることも少なくありません。
これらの部位に脂肪がついた後、ようやく胸にも変化が現れるというのが一般的な流れだと心得ておきましょう。
5キロ太っても胸が育たない理由

「頑張って5キロ太ることに成功したのに、期待したほど胸は大きくならなかった…」そんな残念な結果に終わることも少なくありません。
体重を増やせばバストも豊かになるはず、という期待とは裏腹に、なぜ胸が育たないのでしょうか。
そこには、私たちの体の仕組みが大きく関係しています。
脂肪がつく場所を自分でコントロールすることの難しさや生まれ持った体質の影響など、体重を増やすだけでは乗り越えられない壁が存在するのです。
脂肪がつく場所は選べない現実
最も大きな理由は、やはり「脂肪がつく場所を自分で選ぶことはできない」という点に尽きます。
もし「この脂肪は胸にだけつけてください」と体に命令できたら、誰も苦労はしません。
しかし、体は生命維持に必要な場所や遺伝的にプログラムされた場所から優先的に脂肪を蓄えていきます。
残念ながら多くの人にとって胸の優先順位はそれほど高くないのです。
特定の食品を食べたり、特定のマッサージをしたりすることで、その部分にだけ脂肪をつける、という魔法のような方法は存在しません。
体に取り込まれた余分なエネルギーは、体全体のシステムに従って、淡々と必要な場所へと分配されていきます。
そのため、お腹や腰回りといった、本来つけたくない場所にばかり脂肪がついてしまい肝心の胸にはなかなか回ってこない、という事態が起こります。
この現実を受け入れることが、賢いボディメイクのスタートラインです。
バストの大きさは遺伝も関係?
バストの大きさが、ある程度遺伝によって左右されるというのは、否定できない事実です。
体型が親に似るように、バストの大きさや形も遺伝的な影響を受けます。
具体的には、女性ホルモンの分泌量や、そのホルモンに対する体の感受性、乳腺組織の発達のしやすさなどが遺伝によって決まる部分が大きいと言われています。
もちろん、遺伝が全てではありません。
食生活や生活習慣によって、バストの成長は大きく変わります。
しかし、もともとのポテンシャルとして遺伝的な要素が土台にあることは理解しておく必要があります。
例えば、同じように5キロ太っても、もともと乳腺が発達しやすい体質の人はバストアップを実感しやすく、そうでない人は他の部位に脂肪がつきやすい、といった差が生まれます。
自分の体質を理解し、遺伝のせいにしすぎず自分にできる最大限のケアをしていくことが大切です。

引用:女性ダイエット&ボディメイク専門!【Reborn myself】
体重を増やすだけのリスク
胸を大きくしたい一心で、ただやみくもに体重を増やすことには、美容面だけでなく健康面でも様々なリスクが伴います。
高カロリーな食事や栄養バランスの偏った食事を続けて体重を増やした結果、体脂肪だけが過剰に増え筋肉量が伴わない状態になる可能性があります。
これは、ボディラインの崩れに直結します。
メリハリのない体型になったり、セルライトが目立つようになったりすることも少なくありません。
さらに深刻なのは健康への影響です。
食生活の乱れは、生活習慣病のリスクを高めます。
肌荒れや便秘といった身近な不調から将来的にはより大きな病気に繋がる可能性も否定できません。
魅力的なバストを手に入れるために健康を損なってしまっては、本末転倒です。
ただ太るのではなく「健やかに体を整える」という視点を忘れてはいけません。
5キロ太るより始めたい美乳習慣

5キロ太るという方法に頼らなくても日々の少しの心がけで、バストを魅力的に育んでいくことは可能です。
体重を増やすことに一喜一憂するのではなく、今あるバストを最大限に引き立てるための「育乳」という考え方にシフトしてみませんか。
大切なのは、バストそのものだけでなく、その土台となる体や全体のバランスを整えることです。
特別なことではなく、毎日の生活の中で取り入れられる簡単な習慣が、未来の魅力的なバストラインを作り上げていきます。
ハリと弾力を育む毎日のケア
魅力的なバストの条件は、大きさだけではありません。
ふっくらとしたハリと触れたくなるような弾力も非常に重要です。
このハリと弾力を育むために、毎日のバストケアを習慣にしましょう。
お風呂上がりの体が温まっている時間帯に保湿クリームや専用のバストクリームを使って、優しくマッサージするのがおすすめです。
このとき、強い力で揉んだり引っ張ったりするのは絶対にやめましょう。
バストを支えるクーパー靭帯に負担をかけてしまう原因になります。
手のひらでバスト全体を包み込むように、円を描きながら優しくなじませるだけで十分です。
デコルテや脇の下までしっかりと保湿することで、血行が促進されバストに必要な栄養が届きやすくなります。
乾燥は肌のハリを失わせる大きな原因なので、保湿は一年中欠かさず行いましょう。
胸の土台作りで形を整える
バストの形を魅力的に保つためには、その土台となっている「大胸筋」を鍛えることが非常に効果的です。
大胸筋は、バスト全体を支えている筋肉になります。
この筋肉が衰えると、バストの位置が下がって見えたり、デコルテが寂しい印象になったりします。
逆に、大胸筋を適度に鍛えることで、バスト全体が持ち上げられハリのある上向きのバストラインを作ることができます。
自宅で簡単にできるトレーニングとしては、壁を使った腕立て伏せや両手を胸の前で合わせる合掌のポーズなどが挙げられます。
ポイントは、胸の筋肉が使われていることを意識しながらゆっくりと行うことです。
筋肉は一朝一夕でつくものではないので、無理のない範囲で継続することが何よりも重要になります。
たくましい筋肉をつけるのが目的ではなく、あくまでバストの土台を整えるという意識で取り組んでみてください。

引用:パーソナルマシンピラティスSAKURA
立ち姿を変えるバストアップ術
どれだけバストケアやトレーニングを頑張っても姿勢が悪ければその効果は半減してしまいます。
特に猫背はバストにとって大敵です。
背中が丸まっていると、肩が内側に入り込み大胸筋が縮こまってしまいます。
これにより、バストが下向きに見えるだけでなく血行不良を引き起こし、バストの成長を妨げる原因にもなります。
今すぐできる改善策は、常に頭のてっぺんを糸で吊られているようなイメージで、背筋をすっと伸ばすことです。
座っているときも骨盤を前後に傾けず、まっすぐ立てることを意識しましょう。
正しい姿勢を保つだけで、バストの位置が高く見えそれだけで1カップはサイズアップしたかのような印象を与えることができます。
健やかな立ち姿は、バストを魅力的に見せるだけでなく、あなた自身の自信にも繋がる、最も簡単で効果的なバストアップ術なのです。
理想のバストラインを育てる近道

自分一人での努力には限界を感じることもあります。
もし、5キロ太るという選択肢以外でもっと効率的に、そして確実に望ましいボディラインを目指したいと考えるなら体の仕組みを理解したアプローチを取り入れるのが近道です。
自己流のケアやトレーニングも大切ですが、時には視点を変え体の使い方や鍛え方そのものを見直すことで、今まで見えなかった新しい可能性が広がります。
美しい姿勢がもたらす変化
魅力的なバストラインの土台は、正しい姿勢から作られます。
姿勢が整うと、見た目の印象が劇的に変わるだけでなく、体の中から様々な良い変化が生まれます。
例えば、これまで意識していなかった体の深い部分にあるインナーマッスルが働き始めると、自然と背筋が伸び胸が開きます。
これにより、バストが本来あるべき正しい位置に戻り、ハリのある魅力的な形に見えるようになります。
姿勢が改善されると体の歪みが整い、全身の血行が促進されます。
これは、バストに必要な栄養素や女性ホルモンが隅々まで行き渡りやすくなることを意味し健やかなバストの成長をサポートします。
特に、猫背や巻き肩といった姿勢の癖は、バストの位置を下げる大きな原因になります。
ピラティスのようなエクササイズは、体幹を鍛えながら正しい姿勢を体に覚えさせることができるため、デコルテが開いた上半身のラインを作るのに効果的です。
日々の生活の中で無意識にとっていた楽な姿勢を見直し体幹から整えていくアプローチは、遠回りのように見えて実は魅力的なバストを育むための確実な一歩なのです。
効率的に理想の身体を目指す
より効率的に、そして確実に望ましい体を目指したいと考えるならば、体の構造を熟知した指導を受けながらボディメイクを行うのが賢明な選択です。
一人でトレーニングを行うと、どうしても自己流になりがちです。
間違ったフォームで続けてしまうと効果が出ないばかりか、かえって体を痛めてしまう危険性もあります。
特に、バストの土台となる大胸筋のトレーニングや正しい姿勢を保つための体幹トレーニングは、正しい知識のもとで行うことで、その効果を最大限に引き出すことができます。
パーソナルジムでは、自分では気づかなかった体の癖や弱点を的確に指摘してもらい自分だけのメニューでアプローチできます。
バストラインを整えながら、全身のバランスも考慮したトレーニングを受けられるのが魅力です。
目標に向かって二人三脚で進むことで、モチベーションの維持にも繋がります。
短期間で体の変化を実感しやすくなるため、効率的に望ましいボディラインへと近づくことができます。
引用:カワイイも機能性も叶える!momoful【色っぽナイトブラ】
あなたに合ったボディメイク
望ましい体型や目標は、人それぞれ異なります。
「ただ痩せたい」のではなく「女性らしいメリハリのあるラインが欲しい」「バストラインを魅力的に見せたい」といった具体的な願いがあるのなら、それに特化したプログラムを選ぶことが成功への鍵です。
例えば、全身のバランスを整えながらしなやかな筋肉をつけたいのであれば、ピラティスのように姿勢改善に重点を置いたメソッドが向いています。
マシンを使ったピラティスなら普段使えていない筋肉にもアプローチでき、デコルテが開いた上半身のラインを作ることができます。
一方で、大胸筋など特定の部位にしっかりとアプローチし、ボディラインにメリハリをつけたい人には、パーソナルジムでの筋力トレーニングが適しています。
個々のレベルに合わせて重量や回数を調整できるため、バストの土台をしっかりと鍛えることができます。
大切なのは、自分の目標と体の状態を正しく理解し、それに合った方法を見つけること。
自分一人で悩まず、様々な選択肢の中から最も自分らしく輝けるボディメイクの方法を探してみてはいかがでしょうか。
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5キロ太る選択から育てる選択へ
「5キロ太ると胸が大きくなる」という期待は、体の仕組みを考えると必ずしも正解ではありません。
脂肪がつく順番は選べず望み通りにバストアップするとは限らないのです。
体重の増減に一喜一憂するのではなく今あるバストを大切に「育てる」という視点に切り替えることが重要になります。
日々のバストケアや土台となる大胸筋のトレーニング、そして何より正しい姿勢を意識することが、魅力的なバストラインへの確実な一歩です。
本気で体を変えたいと願うなら、あなたに合った方法で、自信に満ちたボディラインを目指してみましょう。
